元馬小屋ギャラリーの再オープンに向けて

5月4日から石徹白本店がオープンします。

11月から4月いっぱいは雪の心配があるので、冬季休暇。その間は、石徹白以外での展示会やオンラインショップ運営、ものづくりに力を注いでいます。

ようやく春の息吹が感じられ、お店の準備を始めています。

今年は10周年ということで、石徹白本店の隣に位置する「元馬小屋」を活用したギャラリーのオープンに向けて設営をし始めました。

この場所は本店の建物ができる前、10年前から4年ほど石徹白洋品店のお店として使っていました。私が住んでいる母家の玄関口に当たるところです。

子供が一人、二人と増え、ここでの営業の限界を感じて本店を建設しました。

ですので、10年前に私が一人でお店を始めたときに黙々と掃除をし、壁に和紙を貼り、展示物を設置していた時のことを思い出しながら準備をしています。

この場所が美しく、お客さまに見ていただける場として再生することに私は大きな喜びを感じています。

ここは、生きるのに欠かせなかった「馬」が住んでいた場所です。

馬と人がここで暮らしていた場所。柱には傷もたくさんあるし、お世辞でもキレイとは言えないのですが、その傷跡や汚れ、囲炉裏で燻された黒々とした梁に、人と馬が生きてきた痕跡を見つけ、ここでよく生きることについて励まされているように、私には思われるのです。

築140年のこの家の歴史に比べたらまだまだ短いのですがこの10年の歩みと、そして私が服づくりの教科書にしている古い服や写真、お話などを展示いたしますので、ぜひ5月4日からのオープンにぜひ足をお運びくださいね。

心よりお待ちしております。