草木染めの材料集め:栗のイガ拾い
今年も栗のイガ染めの季節がやってきました。
秋のみのりをいただいて、例年、10月から11月にかけて草木染めをやります。
今年のメインは栗のイガとマリーゴールドのお花です。
私ちが作る服を染めるため、栗のイガは軽トラ1杯ほど必要になります。
ものすごくたくさんの栗のイガを発見したので、その場所に行ってきました。
この場所は石徹白の中でも立派な大きな栗があって、地主さんが1箇所に集めてみえるので、とても拾いやすくてありがたかったです。
そして秋晴れでとにかく気持ちのいい日!外でこうして作業できることが嬉しい、そんな冬前の貴重な晴れ日でした。
すぐ横がご先祖様のお墓だからか、栗のイガは、落ちたら落ちっぱなしにしないで、こうして美しくされているのが石徹白の方たちの美意識の高さと改めて感じています。(見習わなくては!)
まとまって拾うことができたので、イガ拾い、第1回目は1時間ほどで完了です。(そうではない場所だと半日くらいかかります!)
これらのイガの色に鉄をかけて染めていきます。こちらがイガ染めの商品です。上品なグレーでとても美しい色で気に入っています。
今から染めたら、半年ほど寝かして、春頃から秋にかけてリリースしていきます。
自然の営みと共にある染め。イガを拾うことも、煮出すことも、染めることも、そして染めた色を愛でることも大好きです。
草木染めはこうして材料集めから染めまで自分達でやっています。これがこの土地に住む喜びの一つになっています。