冬支度、肉の漬物

11月はお店の冬支度に勤しんでいました。

気がつけば12月・・・本格的な冬に突入で、12月2日の今日は初雪でした。

うっすらと積もってすぐに溶けましたが、キラキラとしてとても美しく見惚れるような朝でした。

このために、オフィスや店舗の雪囲いは11月中に終え、いつでも積雪を迎えられるような状況にありました。こうして板を使って雪が建物に迫ってこないようにするのです。

建物の中は暗くなりますが、致し方ありません。毎年毎年大変ではありますが豪雪地帯に住むということは、こうした仕事が出てきます。むしろ、いかに雪囲いを早く、美しく(=丈夫に)建て付けられるか・・・ということに注力するようになります。私たちは移住して11年。夫が手慣れてきたので、安心して作業することができありがたいことです。

そして冬支度といえば、漬物。お隣さんにたくさん白菜をいただいて、肉漬けを漬けました。

白菜を細かくして塩漬けします。そこに後日、ニンニクと好みの生肉を入れて漬けるという他の地域では聞いたことのない「肉の漬物」を石徹白では作られています。

浸かったら焼いて食べます。乳酸菌発酵しているので旨味があり、ご飯やお酒が進みます。誰もが大好き、肉漬け。冬の楽しみです。

このほかには、ニシンやスルメと大根・麹の漬物、そして石徹白の在来種である石徹白かぶらの漬物をつけ、冬の間、それらをおかずにご飯をいただきます。

今は冬でも車で買い物に行けますが、かつては歩いてしか冬は出られなかったので、こうして保存食をたくさんつけておいて、少しずつ食べることで冬を凌いだと聞いています。

その時代は本当に大変だったと思いますが、今は便利になって、なんでも手に入るのですが、石徹白に伝わってきた漬物文化を大切に受け継いでいきたいと思って毎年漬けています。

それは、ただ伝えていくためだけではなくて、何より美味しいから!寒さが良い調味料と言いますが、石徹白は寒いからこそ美味しい漬物を作ることができるので、やめられません。

この冬も美味しくて体にもいい漬物で冬を楽しもうと思います。