袖なしリリースのトークイベントが無事終了しました

10月1日に袖なしリリースを記念したトークイベントを自然栽培家の岡本よりたかさんと開催いたしました。

よりたかさんとは、藍染に使う蓼藍を栽培してくださっているご縁から、「耕すたつけ」というコラボ商品を企画したり、こうしてお話し会をご一緒させていただいたりしています。

よりたかさんのお話は多岐に渡り、畑のこと、改修されている古民家のこと、そして衣のこと・・・全ては暮らしを「自給する」という観点、かつ、生き方そのものについて語りかけてくる内容で学びが大きいです。

言葉は正直、厳しいと思われることもあるかもしれませんが、それはよりたかさんの愛情が大きいからこそ、と感じています。

私は藍畑を始めて7年ほどですが、ここ数年、なかなかうまくできていない状況でした。そこでいろいろとよりたかさんに相談すると具体的な方法を論理的に教えてくださるのが大きな助けになります。

(藍畑のご案内もさせていただきました)

でも、それだけではなくて、もっと大きな視点で、批判ではなく激励してくださるので、また来年やってみよう、と思えるのです。

農家ではない私は、植物を育てることはそんなに得意ではなく、むしろ苦手意識があるのですが、やってみたいという気持ちがある限り、できないいろんな状況(体調不良とか、子育てとか・・・)があるなかでも、できる範囲で続けていくことが大切なのかなと思っています。

あまり完璧を求めすぎず、自分を責めすぎず、小さくとも少しだけでも、とにかく毎年続けていくこと。

それによって、少しずつ土と仲良くなり、種がこの土地を理解し始め、よりよい藍になるのではないかと、これまでの経験から感じています。

 

畑を続けていくにあたって、よりたかさんは私にとって強力なメンターです。すごく具体的に何か作業を一緒にやらせていただいてる訳ではないのですが、彼の存在によって、支えられ、ありがたいばかりです。

今回のお話会でも多くの方が石徹白を訪れてくださいました。コロナのことがあって、ここ数年、こういう催しを開くことはできなかったので、とても嬉しい時間でした。

やはり、対面で、皆さんのお顔を見ながらお話しして、交流することができるのって、大切なことですね。人と人の繋がり、人は人との関係の中で生きているということが大きな喜びにつながる。当たり前のことなのですが、改めて、実感した1日でした。

この山奥の石徹白まで足をお運びくださった皆様には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。(うちの黒猫まで喜んで珍しく出てきていました。笑)

本店は10月いっぱいの営業となりますが、ぜひまた足をお運びいただけたらと思います。