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石徹白の川




石徹白は白山の懐にある集落で

清流・長良川と、

九頭龍川の源流域にあたります。

 

川底が透けて見えるくらいの澄んだ流れが

集落のそこここを流れます。

 

私たちは、この水の恵みを受けて、暮らしています。

 

農業用水もそう、

もちろん、飲み水もそう、

そして、小水力発電=エネルギーにおいても。

 

この夏、私たちはこの川で目一杯、遊びました。

子供たちも、この川によって、グッと成長したように思います。

 

場所によっては、魚と一緒に泳げるほど

たくさんのアマゴ・イワナがいるところもあります。

 

偶然、そんなところを見つけました。

 

「アクアトトみたい!」(岐阜県にある水族館のこと)と

子供たちがはしゃいて教えてくれて、

次の日に、私もゴーグルをして、初めて入りました。

 

すると、アマゴの群れがいて、

まさに「一緒に泳げる」のです。

 

石徹白には渓流魚がたくさんいる、

釣りの人がいっぱい訪れる、ということは

知っていたけど、自分が実際に自分の目で

たくさんの魚を見て、

そして、一緒に泳ぐことができると、

その「認識」はより具体的に、実感を持ったものに変わりました。

 

この周りの川に、こんな豊かな生態が

長い歴史の中で連綿と続いてきて

そうした豊かさの上で、生かされているんだという

純粋な「感謝」と「喜び」の気持ちが生まれてきました。

 

私は、すでに、川が好きだったけど、

この澄み切った、石徹白の川が

さらに好きになりました。

 

暑い時には体を冷やしてくれて、

そのあとの時間はとても爽やかになる。

そんな効果もあるから、

お昼時間に1時間だけ泳ごう、という感じで

とてもカジュアルに日常の中に川が

入り込んできました。

 

昨日も、仕事の合間に、仲間と一緒に

川に行きました。笑

 

とにかく美しい石徹白の川、

そして豊かな生態系に感謝しつつ、

ここをこのまま守り続けていくために

これまで尽力してこられた漁業組合の方たち、

そして、川を大事にされてきた

先人らに学んで、

私もそういう一人になりたいと、

心から思います。

 

(平野馨生里)