マリーゴールドの染め


9月に入ってから、マリーゴールドのお花で染めました。
マリーゴールドは、除虫菊とも言われ、
私たちの藍畑の空いたところにポツポツと、植えています。
お隣のおばあさんがお元気だった頃に分けてもらった、
石徹白で何年も継がれている種を使っています。
育ちやすい丈夫なお花で、石徹白の中では誰もが植えています。

私が石徹白に来てすぐの頃、お花があまりにも綺麗だから、
これはもしかしたら染まるかもしれない、と染めてみました。
普段は、木の葉っぱや幹を使って染めていて、
花の花びらは染まらないと考えているので、ちょっとした実験でした。
ところが!
綺麗な染め液が現れてきて、それで染めたハンカチの美しいこと。

マリー「ゴールド」という名前にふさわしい「ゴールド」に近いような黄色に染まりました。それ以来、私たちは畑に植えたマリーゴールドのお花をいただいて染めています。
今年はたくさん染めたかったので、お花が咲いたら採取しては冷凍して・・・を繰り返して染め材を確保。
そんな時、お隣のおばさまが、「うちのも採っていいよ」と言ってくださいました。
私たちの畑よりずっと上手に立派なマリーゴールドを育てていらっしゃったので、
私たちは大喜び!
大きな袋に、お花だけで3つも4つもいっぱいにして、染めに使わせてもらいました。
お花だけで染めるので、本当に大量に育てる必要があります。いつかは自分たちで立派なマリーゴールド畑を作りたいと思いつつも、こうして周りの方のお力をいただいて染めができることに、ありがたいと思うとともに、嬉しさも大きいです。
来年こそは!と毎年意気込みますが、来年もぼちぼちとマリーゴールドを育てられるように、まずは種採りです。
毎年綺麗な染めができることに、感謝しています。