











10/16-17 石徹白の食と手しごと ~こぎん刺しと米団子〜 (秋編) ゲストハウスKIITOSに滞在しながら楽しもう
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秋。
稲穂が黄金色に染まる季節。
収穫を楽しみ、実りに感謝を。
2025年11月よりオープンした石徹白洋品店のゲストハウスKIITOSに宿泊しながら、「手しごと」と「石徹白の季節の食文化」を楽しんでいただく全5回(2月・5月・7月・10月・12月)の企画です。
KIITOS管理人、手しごとと石徹白伝統食をこよなく愛する私、喜井小百合が企てております!

標高700mほどある石徹白は、春夏秋冬と四季折々それぞれに美しさがあります。
季節それぞれの石徹白に訪れていただきたく、また神社の神事に合わせて行う月(10月)もありますので、併せてお楽しみいただけます。

今回の企画は、「こぎん刺し」のお守り作りに加え、「米だんご汁づくり」など石徹白の暮らしや食文化に触れながら秋の石徹白をめいっぱい楽しんで頂くことも魅力です!
全5回の季節開催シリーズの今回は第4回目の「秋編」となります🍂

白山のふもと、石徹白で
祈りをひと針ずつ、お守りに。
岐阜県郡上市の山深くにある、石徹白(いとしろ)。
白山の南山麓に位置するこの集落には、古くから白山への信仰と、山や森、岩など自然そのものを敬う祈りが受け継がれてきました。
その祈りの中心にあるのが、白山中居神社です。
境内には長い年月を生きてきた巨木が立ち、古くから人々が自然の中に神聖なものを感じ、祈りを捧げてきた場所でもあります。
石徹白では、秋になると、その年の収穫への感謝と来年の豊作を願う「秋の例大祭」が行われます。
新しく実った米を神様に捧げ、そして人々もその恵みをいただく。
そこには、自然からいただいたものを大切にし、感謝し、次の季節へとつないでいく、石徹白の暮らしがあります。
今回のワークショップでは、そんな石徹白の地で、こぎん刺しを使って小さなお守りをつくります。

なぜ石徹白でこぎん刺し?

江戸時代、農民は木綿の衣服を自由に着ることができず、主に麻の布を使っていました。
ところが麻は、丈夫ではあるものの、薄くて寒さを通しやすい。
そこで女性たちは、麻の着物に木綿糸をびっしり刺すことで、
- 布を丈夫にする
- 風を通しにくくする
- 暖かくする
- 擦り切れを防ぐ
厳しい寒さから身を守るため、麻の布に木綿糸を一針一針刺し、布を丈夫に、そして少しでも暖かくするために生まれました。



「自然からいただいたものに感謝すること」
「願いを手から手へ、次の人へつないでいくこと」
そんな思いには、どこか重なるものがあるのではないでしょうか。

健やかな日々を願ってもいい。
旅の安全を願ってもいい。
これから始まる何かを願ってもいい。
「ふくべ(ひょうたん模様)」

「こぎん刺し」は「刺し子」と同じように数多くの美しい模様があります。
その模様のひとつひとつに意味があり、人々の願いが込められています。その地域特有の模様もあり、デザインだけでなくそれに込められた意味や願いに注目するのも「こぎん刺し」の面白さのひとつです。
今回、刺す模様は「ふくべ」と呼ばれる「ひょうたん」の模様です。
- 無病息災・健康
- 子孫繁栄
- 福を招く
- 家族の繁栄や幸せ
といった願いが込められています。
「ふくべ」という名前は、ひょうたんの古い呼び名です。
▼裏面の刺し方もお好きな柄をお選び頂けます。
かつて石徹白は、麻を育て、繊維を紡ぎ、布を織り、藍で染め、家族のために服を作る、ということを暮らしの一部としてどの家庭でもしていました。
石徹白は、福井県との県境に位置する山奥の集落で、冬は雪に閉ざされ厳しい季節を迎えます。
人々は、布や服を丈夫に、そして長持ちさせるために「藍染」や「刺し子」を布に施すという工夫をしていました。
実際、石徹白の民家から出てきた民衣は、藍染めをし、あて布をしたり、刺し子がしてあったりとボロボロになっても何度も刺し重ねることで服を長く長く大切に使っていたことがわかります。
(石徹白洋品店の馬小屋ギャラリーでも展示してありますので、是非実際にご覧くださいね)

この講座の「春編」では、石徹白在住の「刺し子作家」を講師に招き、参加者の皆さんと刺し子をしました。そして石徹白集落内には美しい模様に惹かれ長年「こぎん刺し」を刺している河田美奈子さんがいらっしゃいます。
「布」を丈夫にするために「刺す」という共通点を持っているどちらの刺繍技法も講座でできたら最高に面白そう!ということで春編の「刺し子」に続き、今回の「秋編」では、その方を講師に招きみんなで「こぎん刺し」を刺します。
秋の例大祭・餉筒(げど)投げ
中居神社では、春・夏・秋・冬と例祭が行われます。
秋の例大祭は、毎年10月の第3週の日曜日に行われ、「収穫」を感謝するお祭りです。
特徴的なのは、「餉筒(げど)」というお供え物。
これは、今年収穫した新米(うるち米)をすりつぶしたものを四角い餅のようにして固めたものを、藁に包んだ「餉筒(げど)」というもの。
石徹白の中でも、上在所の家の人たちだけがつくるものです。それぞれの家でつくり、前日の夜に神社へお供えをします。そして翌日、神職が参拝者に向かって投げます。
これは、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が黄泉の国から逃げる際、髪の束を投げたという神話に由来するとされています。
投げられた「餉筒(げど)」を争って拾うほど縁起がよいとされ、持ち帰った餅は茹でて「だんご汁」にして食べ、藁は魔除けとして家を守るものとされています。
つまり、げどに入っている「新米」は単なる「食べ物」ではなく、
その年に収穫された新米=神様への感謝と、来年の豊作を願うものとされています。
白山中居神社の秋祭りの日には「五穀豊穣に感謝」するという意味合いで「新米で作られただんご汁」が提供されたこともあります。
収穫した新米を神様に捧げ、餉筒(げど)として神事に使い、その新米を人もいただき
「今年もお米がとれました。ありがとうございます」と感謝するという、神様と人との間で新穀を分かち合う「直会(なおらい)」のような意味合いもあるそうです。

また、石徹白は標高の高い山間の集落で、秋祭りのころにはかなり冷えます。
新米を団子にして温かい汁に入れることで、収穫の恵みをみんなで温かくいただく。
今年収穫した新米を、みんなで分けて食べ、身体を温め、冬を迎える、という、石徹白の暮らしにとても合った食文化だったのかもしれません。
ちなみに、石徹白の隣の飛騨・白川村にも、米粉などで作った団子を汁に入れる「だんご汁」が伝承されています。白川村では、昔から豊作祈願などの行事と結びついた食文化として残っているそうです。
そんな「だんご汁」を石徹白の新米を使ってみんなで作りましょう!
【今回のワークショップの魅力】
〇白山のふもと、石徹白で過ごす特別な時間
山々に囲まれた石徹白の自然と、白山中居神社の祈りに触れながら、ゆっくりと手を動かします。
〇 一針一針、自分だけのお守りをつくる
こぎん刺しの美しい模様に、あなた自身の願いを込めて。世界にひとつだけのお守りを仕立てます。
〇「願い」を手仕事にする
誰かに願いを託すのではなく、自分の手で一針ずつ刺しながら、自分自身の願いにそっと向き合う時間です
〇石徹白の秋と、暮らしの文化に出会う
秋の例大祭が行われる季節の石徹白で、土地に息づく祈りや暮らし、食文化を感じていただけます。
【こんな方に、おすすめです】
*手仕事が好きな方
*神社や、その土地に受け継がれてきた祈りに惹かれる方。
*昔から続く暮らしや、地域の文化・食文化に興味がある方。
*自然の中で、ゆっくりと手を動かす時間を過ごしたい方。
「石徹白ってどんなところなんだろう?」と、少しでも心が動いた方。
こぎん刺しの経験は問いません。
「こぎん刺し」や「お裁縫」が初めて、という方にもスタッフが丁寧にお伝えしますので、初心者の方でも安心してご参加頂けます。
石徹白の秋の空気を感じながら、
手を動かし、食べ、語り、祈る。
そんな時間を、一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
【講師紹介】

河田美奈子
1957年生石徹白で生まれ育ちました。 手芸好きな母の影響で、私も手仕事はどれも好きです。こぎん刺しは、手芸本を見て、紺地に白の模様に一目惚れして始めたのがきっかけです。
こぎん刺しの鼻緒も作っていて、その下駄は郡上八幡にある「郡上木履」という下駄屋さんで販売しています。
石徹白洋品店の洋服の刺繍も「こぎん刺し」で刺しています。
布地の目を図案にそって刺していくだけで簡単なので、皆さん一緒に楽しみましょう。
概要
日程:2026年10月16日(金)-17日(土)
時間:10/16 13:30開始 10/17 13:00解散 *公共交通機関で来て頂けます。
会場:石徹白洋品店のゲストハウスKIITOS
参加費:26,500円 2日間の講座代、夕食・昼食・おやつ代込み。
*宿泊する方は別途7,000円+朝食1,500円がかかります。
定員:6名(最小催行人数4名)
*人数に達しない場合、不催行となる場合がございます
スケジュール
〈1日目〉
13:00 受付開始
13:30 開始(ご挨拶、自己紹介)
14:00 こぎん刺しについてのご説明・チクチクタイム
15:00 おやつタイム
15:30 チクチクタイム
17:30 みんなでごはんづくり・米団子汁づくり
18:30 夕食交流会
〈2日目〉
7:30 朝食
9:00 白山中居神社参拝・石徹白隼人さんのお話/お店見学
10:00 チクチクタイム
12:00 お昼ごはん(MAGOEMON)&シェアの時間
13:00 終了(西在所 13:19発)
持ち物
お裁縫道具(まち針、糸切りバサミ、針山)
こぎん刺し用の布・糸・こぎん針、丸紐はこちらで用意致します。
※布、糸、丸紐はお好きな色をお選び頂けます。
キャンセルポリシー
お申込後~開催日1週間前までのキャンセル :5%
開催日6日前~3日前までのキャンセル:50%
それ以降のキャンセル:全額
今後のワークショップ日程
12月18日(金)-19日(土) 石徹白の食と手しごと(冬編)
~麻でつくるお正月飾り+漬物つけてみよう(漬けたお漬物はお土産に持ち帰ります)
秋、冬と連続でご参加頂くとより楽しみがひろがります!
~より石徹白での滞在を楽しんでいただくために~
- 夜は近くの温泉へ。そして星空もお楽しみください。
- 10月18日(日)は石徹白の白山中居神社にて神事が行われます。
秋の例大祭では、収穫の喜びと感謝を込めて奉納されたうるち米の餅を撒く「げど投げ」が行われます。貴重なこの機会に是非、石徹白での滞在を延長してご参加ください!
会場・KIITOSについて
2025年11月よりオープンしたカジュアルなゲストハウスです。こちらのワークショップでは参加人数によっては相部屋でのご宿泊となる場合がございますのでご了承ください。詳細はこちらからご覧ください。

*アクセスについてはこちらからご覧ください。(公共交通機関でも来られる時間設定です。帰りはバスの時間まで2時間半ほど余裕があります)
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失われつつあった
日本古来の服の知恵と心を学び
次の世代へつなげたい
縄文から続く山間集落・石徹白(いとしろ)で、
地域に伝わる衣服を復刻、リデザインしています
「直線裁断」布に無駄のない形
「藍染・草木染」この土地で育つ植物で染めています