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すくもの乾燥

今年は4月末から藍建てを始めるのでそのための準備をしました。

昨年作ったすくもの乾燥(天日干し)、そして、藍小屋のお掃除。

石徹白は冬はすっぽり雪に覆われるので、秋には全てのものを建物の中にしまってしまう必要があります。だから秋は冬のために、春はこれからの季節のために、場のセッティングをしていきます。

毎年、雪囲いをしたり、それを外したり、大変ではありますが、このタイミングで大掃除もできるから気持ちがいいです。

昨年の10月から仕込んだすくもは、今回は難儀して、3ヶ月間も温度をキープできませんでした。途中で打つ水の量が多すぎたり、少なすぎたり、切り返しのタイミングも難しくて、もしかしたら未熟なすくもだったかもしれません。

前回作ったものは、来年使います。

今年使うのは、その前の年に作ったもの。そして足りない分は徳島から仕入れたものを。

すくもを作るのはとても大変なこと。けれど、現状の徳島での藍農家さんやすくも農家さんの減少を思うと、自分たちでその知恵を受け継いでおかないと、いつすくもが手に入らなくなるかわかりません。

同時に、この土地で染めるためのすくもをこの土地で賄うことができたら、遠くから運んでくる必要もなく、この地で循環させることができます。

まだまだ私たちが使うすくもを作るだけの葉っぱを栽培するには遠い道のりですが、いつかはできる・・・と信じて、少しずつ実践を進めていきたいと思います。