2023年 5月 06日
藍建てが始まりました
例年、藍を仕込むのは4月末から5月頭にかけて。石徹白が少しずつ暖かくなってきてからです。
今年は4月27日と5月3日に仕込みました。
まずは藍甕を熱湯消毒します。
すくもに灰汁を入れて、足で踏んで練ること1時間。鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。
甕の3分の1くらいまで灰汁を入れて、PHと温度を確認します。
現在は、まさに藍が建つように4時間毎の撹拌をしています。
4時間毎に撹拌するのは、酸素を与えることと、温度が十分にあるか確認すること、PHをチェックして発酵がきちんと進んでいるか確認するためです。
今年の藍はなんともゆっくりしているようで、進みが穏やかです。爆発的な勢いで2日くらいで建ち上がった経験もあるので、少し焦ってしまいましたが、毎年違っているのでこれも一つの経験かなと受け止めています。
早く建つと撹拌をする側としては楽なのですが(建つと4時間おきの攪拌はしなくて良くなります)、その後の染めも早く終わってしまうこともあり、ゆっくり建ち上がって、ゆっくり染めていくのも大事なのかなと考えています。
とにかく、何事もなく無事に藍が建つように、ただそれだけを祈る毎日です。
染め始めが今からとても楽しみです。