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藍建てが始まりました

例年、藍を仕込むのは4月末から5月頭にかけて。石徹白が少しずつ暖かくなってきてからです。

今年は4月27日と5月3日に仕込みました。

まずは藍甕を熱湯消毒します。

すくもに灰汁を入れて、足で踏んで練ること1時間。鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。

甕の3分の1くらいまで灰汁を入れて、PHと温度を確認します。

現在は、まさに藍が建つように4時間毎の撹拌をしています。

4時間毎に撹拌するのは、酸素を与えることと、温度が十分にあるか確認すること、PHをチェックして発酵がきちんと進んでいるか確認するためです。

今年の藍はなんともゆっくりしているようで、進みが穏やかです。爆発的な勢いで2日くらいで建ち上がった経験もあるので、少し焦ってしまいましたが、毎年違っているのでこれも一つの経験かなと受け止めています。

早く建つと撹拌をする側としては楽なのですが(建つと4時間おきの攪拌はしなくて良くなります)、その後の染めも早く終わってしまうこともあり、ゆっくり建ち上がって、ゆっくり染めていくのも大事なのかなと考えています。

とにかく、何事もなく無事に藍が建つように、ただそれだけを祈る毎日です。

染め始めが今からとても楽しみです。