石徹白洋品店を2012年5月にはじめ、それ以来、私は子供の成長とともにお店をやってきました。オープン1年目の冬に長男が生まれました。その時は、この地域の服の形をおばあさんたちから学び、「たつけ」「はかま」などのベースの形ができてきました。2015年6月に次男が生まれました。その時は、草木染めを本格的に始めるために、また、店舗を持つために、本店の設計・建設をしていました。2017年10月に三男が生まれ、この頃、藍染を始めたのと、ようやく草木染の布のストックができてきて、藍染・草木染めの服をリリースできるようになってきました。2018年から本格的に現在のような形で布に無駄がない、しかも、自然の色での服の展開ができるようになりました。2021年5月に四男が生まれましたが、私は、ようやく、自分自身が心から求めていた服を日常的に身にまとい、子育てをすることができています。草木染めなので、子供が触っても、なめてしまってもいい、加えて、肌触りが良くて、子供の肌にも気持ち良く、自分の心身も癒される。さらに、環境負荷のない端切れのでない、この地域に伝わってきた「越前シャツ」をリデザインした越前ワンピース。 子供たちの未来を考えても、私たちの服作りはとても大事なことだと思うのです。思いがけず、4人の男の子の母となりましたが、これからも、この地域で、子供達が生き生きと育ち、生きていけるように、この地域の伝統と自然をベースとした服作りを続けていきたいと思っています。--越前ワンピース一覧へphoto by: 田中佳奈