マリーゴールドでの染め
石徹白洋品店では、藍染に加えて、草木染めもしています。
私たちの大好きな栗のイガで鉄媒染で染めたグレーに加えて、メインカラーを追加したいと、いろいろな実験を積み重ねています。
周りにいろんな植物があって、これまでさまざまな色を染めて、色とりどりの服を作ってきました。
けれど、そろそろ、中心的な色を確定させて、しっかりと打ち出していきたいと思っています。
栗は周りでたくさん取れるし、栗のイガが見せてくれるグレーの色味が好きなので、これからも栗拾いに出かけて、染めていこうと思っています。
そして、また一つ、マリーゴールドで出すカーキを考えているところです。
マリーゴールドは除虫菊として、藍畑にかねてから植えていたのと、集落内でも多くの方がマリーゴールドを育てていらっしゃるので、石徹白らしいカラーにもなるかなと思っています。
種取りをして、苗づくりからしたマリーゴールドはとてもしっかりと根付いて、葉っぱも繁り、お花も次々とたくさん咲かせてくれています。
お花を摘み取ってはかわいそう・・・と最初は思っていたのですが、摘んだ方が長く咲き続けて、夏から秋頃までずっと咲き続けるというとても丈夫なお花です。
染める色は黄色で、名前に「ゴールド」とついているだけあって、他の植物のイエローよりも随分鮮やかで美しく華やぎます。
来年からリリースできれば・・・と、今年の秋に染めるのを楽しみに、お花を育てています。(私たちは、藍染もそうですが、染めた後1年ほど布を寝かせて、色落ちの軽減を図っているのです)
秋の染めに向けてワクワクしながら、美しくて香り高いお花を日々、摘んでいます。