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お店の暖簾を藍のグラデーション染めに!


この夏、お店の麻の暖簾を藍のグラデーションに染め上げました。とても綺麗に染まってくれて、夏の暑い日に風が吹くたびにゆらゆらとしている風景を見るととても涼しげです。

本来、一番藍がイキイキと元気な時にグラデーション染めを試みることは難しいことなのですが、、、日々それぞれの甕の状態を観察して、一瞬藍が弱まっている瞬間を見極めて作業にとりかかりました。というのも、藍の元気が良すぎると、グラデーションではなく、くっきりと線がつくような、段染めになってしまうからなんです。
タイミングの見極めが肝心で、甕内の微生物の活力が弱まった一瞬の隙を見て、綺麗なグラデーションに生地を染め上げていきます。

毎度のように言っていることですが、藍というものは発酵する生き物なので、日々愛でて育てるというような発想がなければとても務まらない仕事です。

こちちらは、実際にグラデーション染めをしている様子。暖簾のような大物は、このような蚊取り線香状のハンガーに巻きつけて染めあげていきます。

無事に藍の暖簾が完成!

この暖簾を開店当初につくった際は、まだお店の前に藍畑もなく、自分たちで藍染をしていませんでしたが、「いつか自分たちで藍甕を持って、この暖簾を藍染に染めたいね!」と言っていた夢が、年月を経て実現しました。


きっとお店の顔となって、これからもたくさんのお客様を迎え入れてくれることでしょう。