染めないウールの服
普段、草木染めや藍染をやっている私たちが選んだ「染めないウール」。これまでウールを染める実験を重ねてきました。しかし、ウールは染める工程で堅くなることが多く、風合いが失われてしまいます。
試行錯誤をしている時に出会ったのが「ナチュラルカラー」の羊さんでした。
現在は、白い羊さんが増えていますが、もともとは有色の羊さんもたくさんいたそうです。現在は有色繊維の混じる羊さんは全体の3%ほどの希少種になっています。
オーストラリアのビクトリア州とタスマニア州で育ったブラックメリノメリノ種の羊さんからいただいた貴重な有色のウールを私たちは使わせてもらっています。全体量が少ないため、小さなブランドだからこそできる商品企画です。
もともとの色なので水や火などのエネルギーをかけて染める必要がなく、環境にもやさしい。そして何より、自然のままの美しさを表現できる、私たちにとっては他にない素晴らしい素材です。
「細く」「柔らかく」「膨らみがある」ブラックメリノウールを、さらに、カシミヤ専門の紡績工場で糸にしてもらいチクチクしない軽く肌触りの良い製品に仕上げました。
「ウールはチクチクして着られない」という方にこそ、試していただきたい製品です。