今年の藍畑
今年の藍畑は試行錯誤で、胸を張って藍を育てています!とはなかなか言いにくい状態になっています。
というのも(言い訳ですが)GW前後にコロナになってしまい、動けない時期がありましたが、石徹白ではその時期が畑仕事のスタート。
全てが遅れ、しかも、その皺寄せで、なかなか挽回ならず今に至っています。
とはいえ、今年は藍の芽の発芽率はとても良くて、たくさん芽が出てくれました。それがまだ大きく育ってはいないのですが、なんとか、本格的な梅雨入りの前に全て畑に定植したいと、小さくてまだ赤ちゃんな苗をコツコツと植えているところです。
例年は「マルチ」といって、除草と地温を上げるためのビニールの資材を敷くのですが、岡本よりたかさんの影響もあり、できるだけごみの出ない農を目指したいと、一枚の畑は無謀にもマルチなしでやろうと考えています。
なぜ無謀か・・・それは、除草がものすごく大変なことと、ここは寒いのでマルチなしで苗が大きく育つか分からないなかでやるからです・・・。
けれどずっとマルチに頼っていたら、毎年ビニールを購入して畑に張り、次の春にはまた剥がして捨てて新しいものを買う、というサイクルから抜け出せません。
うまくいかないかもしれないけれど、そのサイクルから抜け出すための第一歩を踏み出すという意味で、今年はこのまま進んでみようと思います。
昔の人は刈った草を畑に入れていたというから、それが防草の役割をしたのか、あるいは畑に毎日入って草をとっていたのか・・・。そのようなことを私ができるかどうかは、未知数です(小さい子供が泣くのを横に置いて、なかなかそれができないので、子供が寝ている早朝にできるか・・・)
藍畑を始めて7年目。いろんなことがありますが、とにかく続けることが大事だと感じています。細くても、小さくても、畑を、そして種をつなげていくこと。
完璧にはできないことだらけだけど、一度やめたらなかなか戻れないので、その時にできる限りのことを続けてみる。そうしたらいつか、描いているような形に行き着いているように思うのです。
小さくても、すこしだけでもできることからコツコツと。
さあ、今日も畑に入って、藍の小さな芽たちを愛でましょうか。