長い年月をかけて一枚の服をつくる

私たちの藍染は、
1年目 葉っぱを育ててすくもを作る
2年目 すくもを寝かせる
3年目 藍を仕込み、藍染をする
4年目 布を寝かせる
5年目 ようやくリリース

ということで、葉っぱから考えると、5年もかけて、完成するのです。何て気が長いこと・・・。ですので、私たちが藍染した服は、自分たちの子供を送り出すような気持ちで、ご縁のある方の元へ見送っていきます。

経済活動のスパンは現代社会においてはもっともっと短いはずで、5年もかけて1枚の服を作るなんて、今の時代に聞いたことのないようなことをしているわけですが、私たちは、やはり、何か薬品を使って染めを促進することはできないですし、土から生まれて、土に返すことのできる循環する藍染は、こうして時間をかけてしか出来ません。

こうして生まれる色が、私たちを引きつける藍の色合いであり、そこには様々な効果があるらしく、色の魅力だけではなく用の美として愛され、実用されていたのだと思います。

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藍染コレクション:
https://itoshiro.org/collections/itoshiro_ai