メンバー紹介 Vol.8 喜井小百合

ー出身はどこですか?
神奈川の鎌倉です。
ー石徹白洋品店に来たきっかけは?
お友達のいる県を旅している時に、岐阜に嫁いだ友人がはいているパンツを見て、「それかわいいな」と言ったのが全ての始まりです。それが「たつけ」だったんです。そして、翌日石徹白に来ていました!
ーすごい行動力ですね!そのあと、インターンを経て、メンバーに加わってくださったのですよね!ここでのお仕事内容は?
ワークショップの担当をしています。ワークショップ当日までの参加者の方とのやりとりや準備などです。WS参加者が気持ちよく講座に参加できるようなサポートを心がけています。
もう一つは、秋にオープンする新たなゲストハウス「KIITOS」の担当です。オープンに向けての設備を整えたり、内装など、色々と手を加えたりしています!
ーおすすめWSはなんですか?
全部です!
「たつけ」や「かるさん」などの、服の講座に関しては、ただ服を作ることに興味がある人がただ作るで終わらなくて、どういう場でその服が生まれて、どういう土地や暮らしの中で人々の中にあったか。背景まで知っていただけるように、神社で隼人さんのお話を伺うことだったり、御師の家や古いもの資料館を見学したりします。
実際、参加された方は、そのような時間もとても良かった、とおっしゃってくださっています。
そして、服のルーツを学んでいく「お蚕さんからの糸作り」、「藍の講座」、「植物採取からの草木染め講座」もおすすめです。
化学染料の服が溢れていますが、草木染めの服は優しくて美しい。その色がどこからきているのか、どういうプロセスを経て色が現れるのか、染まっていくのかを、私はこの年まで知らなかったんです。今回この講座を担当して、私自身も学んでいます。

身近にある畑だったり、周りに生えている植物を摘んできて、煮出して、染めることで、その色を植物からいただける。それを経験できる場は、すごい貴重だと思っています。
本当だったら、学校でこういう授業をやったらいいのにな、と思うくらい、すべての人が一度でいいから体験できたら・・・自然の植物への眼差しが変わるくらいの経験になるのではないかと思います。
ーこれから石徹白でやっていきたいWSはありますか?
私自身が子供に興味があるので、子供と一緒に藍染や草木染めを一緒にやってみるとか、子供たちとチクチク、お裁縫できる場があってもすごく楽しいだろうなと考えています。染めとお裁縫を合体させて、さらに自然の遊びを加えて、夏に合宿形式で・・・とか。体を動かす、集中して手を動かすを一緒にやりたいです。敬老の日に、おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に手仕事するプログラムなんかもいいなあ、と妄想しています。
ーいろいろ広がりますね!ぜひ実現しましょうね!石徹白に来られるお客様へのメッセージをお願いします。
石徹白は、「不便だな」とか、「何にもないな」と思えば確かに街に比べたらあるものの数は少ないかもしれないけど、逆に、ここに溢れているものをいっぱい見つけてほしいです。

とにかく、生き物が美しいんです。蝶々も、トンボも。たくさん種類がいます。オニヤンマが日常的に飛んでいます。私が神奈川にいた時は、オニヤンマ一夏に一回で会えたらラッキーだったけど、すぐそこにいてくれる。綺麗だから足が止まる。心も止まっている。その時間がたまらなく好きなんです。
ここでの長い歴史の時の流れも感じてほしいし、今ここに確かにある自然の美しさ、環境の素晴らしさをただただ感じて、ゆっくり過ごしてもらえたら嬉しいです。
ー最後に、喜井さんのおすすめの服を教えてください。
今のお気に入りは、「かるさん」です。藍の作業やWSは、いつもかるさんを穿いています。
たつけより、裾が少し余裕があります。「はかま」のカフスより、ほどよいテーパードデザインが私にとっては楽ちんです。とにかく動きやすいから愛用していて、私はリネン生成りのかるさん、size2をロールアップして愛用しています。

ーありがとうございます!喜井ちゃんの笑い声にみんな元気をもらっています!WSもKIITOSも引き続き、よろしくお願いします!
石徹白でみなさんが楽しく豊かな時間を過ごしていただけるよう、良い場づくりをしていきたいですね!(店主・平野馨生里)