石徹白(いとしろ)は、岐阜県の奥美濃のさらに奥、福井県との県境に位置する縄文からの集落です。

こんなところに人が住んできたのか、と思うような山深く、雪深い地域で、今でこそ車で訪れることができますが、昭和30年頃までは、険しい峠道を歩いて越えて、ようやくたどり着く秘境のような土地でした。


この地でお店を始めて8年が経ちますが、なぜここに長い歴史の中で人々が暮らしてきたのか、よくわかるようになってきました。

- 石徹白の心の拠りどころである白山中居神社。白山信仰の場として、神聖に祀られている。 - 冬の石徹白は雪深い。すべてが白く染まり、洗われるような澄んだ空気に満たされる時期。


すべての命の源となる水をあたえてくれる白山の神様の麓で、山の恵みを享受する生活は、十分とは言えないかもしれないけれど、どんなことがあっても生き抜いていくことのできる食べ物と、清らかな飲み水と、そして信仰という心のよりどころとなるものが、ある。

命を繋いでいくために、そして心穏やかに生きていくために必要なものが、ここには全て、すでに在り、それによって人々は文化を築き、歴史を積み重ねてきたのです。

- 昭和30年ごろに撮影された写真。女性がたつけを穿いている。 - たつけの原型。各家庭で手縫いでみんな作っていた。


私たちは、この石徹白で、先人らが創意工夫のもとで生み出してきた文化の一つである「衣」に魅力を感じ、古い衣を教科書に、豊かさとは何かを、常に問いながら、服を作り続けます。


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