1、たつけを世界へ

2、土から生まれる服づくり

3、幸せに暮らし、働ける場を

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1、たつけを世界へ

石徹白に古くから伝わる農作業ズボン「たつけ」を始めとする、昔からの日本の服は、自然ととも暮らしてきた先人の知恵の集大成と感じています。直線裁断のみで構成される、布を無駄にしないつくりであるにもかかわらず、動きやすく機能的です。

 私たちの先人らが残してくれたこの叡智を、世界中の多くの人に伝えていくことで、現在アパレル産業が抱えている環境問題さえも解決する一つの大きなきっかけになるのではないかと考えています。

 2、土から生まれる服作り

石徹白の人々はすべてのものを土から生み出します。土に種を蒔き、種から芽が出て、葉っぱが広がって、お天道様と雨の力で育てられ、花が咲き、実がなり、それがまた種となる。そんな自然の循環の中で生きてきた「足るを知る」人たちにたくさんのことを学んでいます。

石徹白洋品店では、身の回りにある植物や、畑で育てたものを使って染めています。この地域の季節の循環の中でできる、今、ここにしかない色を布に止めておきたいと、夏場は日々、藍染や草木染めをして、自然の色をいただいています。

 また、春先にはお蚕さんを育てて糸をとることや、今後、羊を飼って糸を紡ぐなど、土から生まれる服作りの実践の場を広げていきたいと思っています。

3、幸せに暮らし、働ける場を 

石徹白は大自然に囲まれた縄文時代からの集落です。現在は人口250人ほどになりましたが、かつては1200人もの白山信仰を守る人々が住んだ山里でした。

信仰が厚く、歴史文化が深く、かつ、生きる知恵や技術を身につけた人々が暮らしてきたこの集落で過疎化が叫ばれるようになったのは、ここ50年ほどのこと。

私は、ここでの暮らしや、集落自体が失われつつあることが、この時代に生きている者として、惜しく、悔しく、この石徹白がこれからも続いていくことを望んでいます。

そのためには、ここで生きて行くための仕事が必要で、その仕事とは、ここで生きる喜びに直結するものにしたいと思っています。

石徹白洋品店が、この石徹白の地域の中で、そんな仕事をする場の一つとなることができるよう、常に尽力していきたいと考えています。